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会社が被相続人にかけていた生命保険の保険金は、遺族が受け取れる?


A. 事案によりますが、保険金の全部または一部につき被相続人の遺族が受け取れる可能性はあります。

  例えば、会社が従業員にかけた生命保険の保険金を会社が受け取ったのに遺族に満足な支払をしなかったことから、遺族が保険金の支払いを求めていた「パリス観光生命保険事件」で、広島高等裁判所は、平成12年10月14日に、実質全額を遺族に支払うべきとした一審判決を変更し、会社が受け取った保険金8000万円の半分にあたる4000万円(約3年間の遅延損害金を合め約4600万円)を遺族に支払うよう命じる判決を出しました。
  死亡した被保険者が保険契約にあたり保険金の一部を会社が取得することについて了解していたと推認できるとし、死亡当時の収入その他の事情を考慮し、社会通念に照らして判断したとしています。

  この事件は、95年1月に交通事故で死亡したパチンコ店の店長(37)=にかけられていた生命保険(8000万円)を会社が受領しながら、遺族には生活費などとして計430万円を払ったのみだったため、遺族が保険金の引き渡しを求めて会社(有限会社パリス観光)を訴えたものです。

基本的に、会社が掛けた生命保険であっても、会社が弔慰金や死亡退職金など支払わなかった場合は、会社が不当利得として、遺族に引き渡しをする義務を負うとする説が有力です。

弔慰金と保険金の差が大きい場合に、その差額を払う事を命じた判決もあります。

  生命保険会社は「付保規定」というものを付けて契約します。
  付保規定とは、支払われた保険金は弔慰金に充当するなどと書かれている事が多く、その場合、弔慰金が支払われない場合には、その引き渡しを求めれば、過去の判決では勝った例も多くあります。

この問題については、見解が対立していることから、弁護士を立てて裁判所で争うことになる場合があると思いますが、争う価値は十分にあるといえます。


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