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先日、夫が亡くなりまして、夫の書斎を整理していたところ、夫が書いた遺言書が見つかりました。その遺言書には、初めて聞く名前の女性に預金等の財産を渡すという内容が含まれていました。調べたところ、夫は、その女性と10年以上にもわたり浮気していたようでした。このように不倫の関係にある女性に対して財産を渡すことを内容とする遺言も有効なのですか?
不倫関係にある女性に財産を渡すことを内容としていることを理由に直ちに遺言が無効とされるわけではありません。

 しかし、民法第90条は、「公の秩序や善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は、無効とする」と定めています。これを今回のケースで言えば、日本の法律では、夫婦は互いに貞操を守る義務を負っており、法律上の重婚も禁止されていますから、不倫関係というのは、日本における婚姻秩序や性道徳に反する行為と考えられます。

 したがって、不倫関係にある女性に財産を渡すことを内容とする遺言が、場合によっては、公の秩序や善良の風俗に反するとして無効とされる余地があります。

 具体的には、遺言が、不倫関係の維持継続を目的としてされたものか、遺言者に生計を頼っていた不倫相手の生活を保護することを目的としてされたものか、遺言の内容が相続人らの生活基盤を脅かすことがないか、といった事情を総合的に考慮して、遺言が無効かを判断することになります。


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