遺産分割における「全部分割」と「一部分割」とは何ですか?

A. 遺産のすべてについて分割を実施するのが全部分割であり、遺産中の一部の財産について分割し、残余の財産を未分割の状態のままに置くのが一部分割です。

  一部分割を認めるべきかどうかについては、これを否定する審判例もありますが、これは主として審判分割の場合に問題となることであって、協議分割の場合は、共同相続人が合意する限り問題となりません。

  また、実務上、一部分割は希ではありません。

  一部分割は、相続人の中に生活困窮者がいて当面の生活費を工面する必要がある場合や相続債務があり分割協議に時間をかけていると、利息や損害金が莫大になり、早急に相続財産の一部を処分して支払ってしまうことが全相続人の利益となる場合、などには有用な方法といえます。

  ただし、一部分割には、以下のような問題があります。

   ①残余の遺産の分割の問題を残し、遺産分割問題の根本的解決にならない。
  すなわち、解決すべき問題を先送りにすることになること。

  ②残余財産の分割の際に、先に行われた一部分割をどのように反映させるべきかという新たな問題を生じること

  そのため、遺産協議においても、安易に一部分割をするのは控えることが望ましいといえます。

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