配偶者が死亡し配偶者の親とトラブルになったものの、弁護士をつけて適切な遺産分割を行った事例
事件の概要
事件の種類 | 遺産分割 |
解決方法 | 交渉 |
相続人 | Aさん・配偶者の母 |
相続財産 | 不動産、預貯金 |
相談の経緯

Aさんの配偶者が亡くなり、その母親から配偶者の入院費用と葬儀費用、自宅購入費用等の返還を求められました。
義母が依頼した弁護士から請求が届き「どう対応したら良いのか」とご相談に来所されました。
他の相続人負担費用の法的性質等をご説明し、相談後依頼となりました。
関連リンク:遺産相続を弁護士に相談すべき11の状況
解決方法

Aさんと義母の代理人弁護士との間で何度かやりとりがされており、受任後すぐに相手方弁護士に連絡を取り、事実関係の確認や交渉の経過等を確認しました。
その後、相手方(義母)が被相続人の生前に負担していた費用(自宅購入費用等)についての法的性質や、不動産の具体的な評価方法などについて主張を行い、交渉を行いました。
結果としては、相手方が生前に負担した費用については一部(葬儀費用等)を返還することになりましたが、請求の大部分は退けることができました。
また、不動産評価についても当方主張の評価方法で決着しました。遺産確定後は、それぞれの相続分に従い遺産分割を行いました。
また、その他に形見分けなどもありましたので、物品の引渡し等について調整を行いました。
解決のポイント

当所介入前は、相続人同士の感情的な対立により、協議が停滞しておりました。
そこで、対立する原因となっていた部分について、丁寧に聞き取りし、相手方弁護士と連携した上で双方を受けいれられるよう調整を図りました。
この点が解消してからは、比較的スムーズに協議が進み、無事解決となりました。
今回のケースの様に、相続発生後に相続人同士の対立があらわになり、話し合いが進まなくなってしまう事例は多くあります。
相続人同士での話し合いが難しい場合は、弁護士を入れて交渉を行うことで、スムーズに協議を進められる可能性が高まります。
相続トラブルでお悩みの場合は早めに弁護士に相談されることをおすすめします。
関連リンク:遺産分割を弁護士に依頼するメリット
※本件は当事務所でご依頼をお受けした案件ですが、関係者のプライバシー保護等の配慮のため、案件の主旨を損ねない範囲で事実関係を一部変更している箇所がありますのでご了承ください。
- 遺言書がなく、一部の相続人が遺産を独占しようとしていたものの、協議により代償金の支払を受けた事例
- 数十年前に離別した親の相続人となってしまい、管理できない不動産を相続放棄した事例
- 配偶者が死亡し配偶者の親とトラブルになったものの、弁護士をつけて適切な遺産分割を行った事例
- 生命保険金の持ち戻しを認めさせて遺留分として約1500万円を取得できた事例
- 代襲相続により債務の請求が…相続放棄により返済を免れた事例
- 他の相続人にすべてを譲るという遺言書が…遺留分請求により適切な金額を支払ってもらった事例
- 会った事のない人の相続人になってしまい、申述期間経過後に例外的な相続放棄が認められた事例
- 母の入院費等で引き出した金銭につき使い込みを疑われたものの、これを退けて適切な遺産分割を行った事例
- 10年前に行った母の遺産分割協議を無効とし、父と母の遺産について改めて遺産分割協議を行った事例
- 他の相続人が遺産分割協議に応じてくれず遺産分割を進められなかったが、審判による遺産分割で約1200万円を取得できた事例
- 遺言書の内容が不公平だったため、遺留分を請求し価額弁償を受けた事例
- 遺留分を請求し、1300万円の支払いを受けた事例
- 遺産分割調停の申立から約4か月程度で解決に至った事例
- 被相続人の財産が横領されていた事例
- 兄弟達と仲が悪く話合いができないために、遺産分割調停を起こした事例