相続財産分離とは、どんな制度ですか?

A. 相続財産分離とは、相続財産と相続人の固有財産との混合を防ぐため、一定の者(相続債権者・受遺者・相続人債権者)の請求により、相続財産を分離して管理し、精算する手続をいいます(民法941条以下)。

  第一種財産分離とは、相続債権者または受遺者の請求によって財産分離がされる場合をいいます(民法941条)。

  第二種財産分離とは、相続人債権者の請求によって財産分離がされる場合をいいます。

  財産分離の制度は、一見すると、限定承認に類似するかのようですが、次の点で異なります。

  まず、限定承認では、清算の対象が相続財産に限定されます。
  債務の引当てが相続人の固有財産に波及することはありません。

  これに対して、財産分離の制度は、相続人の固有財産も、相続債権者・受遺者のための引当てとなります。

  次に、限定承認が問題となる場合としては、相続財産がマイナスとなっている場面が想定されています。

  これに対して、財産分離の制度では、相続人の固有財産の方がマイナスである場合にも、相続財産につき清算がなされる点で、これと異なります。

  ちなみに、相続人が相続放棄や限定承認をした場合であっても、財産分離を申立てることに妨げとはなりません。

  また、財産分離の申立てがされた場合であっても、相続放棄や限定承認をすることはできます。
 

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